都市化と新都市
孤立した地域では、湖盆の最初の町は、工事請負人やその労働力に住宅とサービスを提供するために、ダムサイトのごく近くに位置しています。
建設期間中は、町はふくれあがります。
将来の広範な諸機能、つまり商業、サービス・センター、観光施設、レクリエーション施設および工業などの整備がダム計画にふくまれていなければ、その後は人口と商業は急速に低下してしまいます。
土地と水の利用計画を通じて、全生態系をつくり出そうと試みる国家的規模の実験として湖盆を考察したほうがよいのかもしれません。
このような実験は、人口を維持するだけでなく、人口をひきつけておくために、湖盆内の生活を豊かにし、多様化することによって、地方から都会への住民の流出を遅らせたり、逆流させたりすることを計画できるでしょう。
次に、公衆衛生についての問題です。
一つにはマラリアが時系列的に減ってきたため、また、一つには人造湖建設と灌漉計画が住血吸虫の中間宿主であるカタツムリの新しい生息場所を提供するために、熱帯の多くの場所では第1位の公衆衛生問題として、住血吸虫症がマラリアにとってかわってきています。
どのようにして人工生態系が湖盆住民と移住者の健康に不都合な結果をもたらすかを、人造湖は示しています。